【教育コラム】元塾講師が教える|保護者から圧倒的に支持される先生の3つの技術

学生アルバイトの時代は「子供から人気があること」が一つのステータスでしたが、教室責任者になると「保護者様から信頼されること」がなにより大切になってきます。

当時、くろネコが配属された教室で責任者をされていた先生が保護者の方々からとても厚い信頼を寄せられている先生でしてね。多くのことを学ばせてもらいました。

いったい何が他の先生と違うのか。たくさん学んだ中から3つの技術をまとめておきたいと思います。

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くろネコ(kuroNoir)

関西の大手学習塾で10年ほど勤務。小中学生の理系科目をメインに授業を担当し、教室の責任者として運営や進路相談にも携わった。

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保護者から支持される3つの技術

1.名前を添えて挨拶する

面談に来られた保護者を迎える際、単純に挨拶するだけでなく、必ず名前を呼んでから挨拶をされてました。

  • 「●●さん、お世話になります」
  • 「●●さん、ご来訪いただきありがとうございます」

シンプルなことですが、これは「ネームコーリング効果」という非常に重要な心理学のテクニックになります。

人には「承認欲求」があり、相手に認識されていると理解できると信頼しやすくなります。

確かに、名前を呼ばれた方が「この先生にちゃんと知ってもらえてるんだ」と思えて嬉しいですよね。

これは保護者だけでなく生徒たちにも言えることです。子供たちの名前をちゃんと呼んでであげることは、信頼関係の構築にとても大切なファクターとなります。

2.誰もがその先生を知っている

大きい教室ともなると3ケタを超える子供たちが通塾しています。

そうなると、当然担当しない生徒たちも出てくるのですが、なぜだかそういった子供たちでもその先生のことを知ってるんですよね。逆に、その先生も通塾する全生徒のことを細かい情報まで把握されていました。

これには驚きましたよ。どこからそんなに情報が入ってくるのか…。

しかし、その先生の普段の行動を見ていて、ハッと気が付きました。それは、圧倒的なコミュニケーションの多さです。つまり、「自然に入ってくる」のではなく「自分から知ろうとしているか」ということです。

必ず1日数件は家庭連絡をして塾での様子を伝えていましたし、子供たちが塾に来た時は、たとえ担当してない生徒であっても必ず声掛けをしていました。

くろネコは反省しましたね。コミュニケーションの取り方なんてのはいくらでもあるんですよ。大事なのは関わろうとしてるかどうかです。

3.自分のことを話す

その先生は、授業でも保護者面談でも割と結構プライベートなことを話してくれるんですよね。「最近、ウチの娘が…」とか「昔、先生の実家ではこういうことがあって…」とか。

とある本で読んだんですが、親しい人にしか話さないことを話すと相手も心を開いてくれやすいそうですね。

認知的不協和

相手よりも先に、自分が自分のことを話す。つまり自己開示するということです。初対面で個人的なことを話してくれたという事実によって、「この人は信用に足る人物だ、信頼できる人だ」という心理を引き出すのです。
 さらに人は、自分より先に個人情報などのプライベートを明かされると、無意識の交換条件のように「こちらからも話さなきゃ、何だか悪いな」と思い始めます。
 その結果、相手も少しずつ個人的なことを話してくれるようになります。すると今度は相手に「こんなに個人的なことを話しているのだから、私はこの人を信頼しているんだ」という心理が生まれてくるのです。

「一瞬でYESを引き出す 心理戦略。」- メンタリスト DaiGo (著)

あんま関係ない話をペラペラするのは違いますが、相手の懐に入ろうと思ったら、まずこちらも懐を見せた方が対等な関係になれるってことですね。

まとめ

新人の頃に、あの先生の下で働けたことはすごく幸運でした。本当に人には恵まれていましたね。

ただ、この先生は何もカリスマ的な才能があったわけではありません。

確かに、授業のわかりやすさや指導の面で一定の評判はありましたが、それはどの塾だって当然やってることです。

それでも他と比較した末に入塾したいと選ばれるのには、その先生の人柄の部分がかなり大きく影響したのだと感じます。

人と人とのお商売ですからね。信頼関係の構築こそがよりよい教室づくりの第一歩なのです。

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