【教育】生徒の心つかむ先生|授業づくりに重要な4つのポイント

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授業の雰囲気づくりは、いくつかの意識すべきポイントがあります。

同じ授業内容であっても、先生のタクトの振り方次第で生徒の様子は大きく変わるものです。

 

どの塾にも生徒に人気のある先生っておられますよね?

受けていて楽しく、心を許せる雰囲気が教室に流れている、しかしながら集中すべきときにはピリッとした空気感で学習へ促せる。

私も塾講師時代に、そういった先生たちに憧れを抱き、いろいろと見学させてもらいました。

 

ということで、今回は「授業づくりに重要な4つのポイント」をテーマに、経験を踏まえた私なりの考えをまとめてみます。

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授業運営に重要な4つのポイント

生徒の方を見て授業する

板書しながら話さない

人と話すときは、ちゃんと相手の方を向いて話しますよね?その方が好感が持てますし、相手のリアクションもわかってしっかりコミュニケーションが取れるはずです。

授業でも同じです。話すときはしっかり生徒の方を向いて授業するようにしましょう。板書したまま話すと生徒に背を向けた状態で話していますから、話が伝わりづらくなります。発生の向きが壁ですから声も聞き取りづらく、先生と生徒との間に少し距離があるように感じられてしまうでしょう。

ただ、そうしなければいけないということではありません。授業時間も考えて、板書と解説を同時並行が必要なときもあるでしょう。また、上手な先生であれば、半身になって生徒に体を開けた状態のまま、板書をなめらかにできると思います。

大切なことは、壁と話すのではなく、生徒へ向けた授業を意識するということですね。

 

生徒の様子を観察できる

先生が板書で背を向けているときは、生徒にとって目が離れたフリーな時間になります。「この先生、こっち見ていない時間多いな」と感じられてしまうと生徒はかなり緩みます。この気が緩んでいるときに説明しても、聞いてなかったり、理解できていなかったりします。生徒間で小さな手紙を回していたりしたら最悪ですね。

ですから、ちゃんと見ているという状況をつくることが大切です。

「ちゃんと理解できたかな」と教室全体の雰囲気をしっかり観察しておきましょう。

 

授業に緩急をつける

単調な話し方はつまらない

話し方に抑揚をつけるようにしましょう。

同じトーンで話されてもつまらないですよね。人の話って、単調なほど眠たくなります。大事なところを話しているのなら熱意を込めたり、間を取ってこっちに振り向かせたりと話し方に工夫を凝らしましょう。

 

雑談も大切な授業

授業のリズムを作るためには雑談も必要です。

大人でもそうですが、1コマの授業をずっと気を張って受け続けることは難しいです。ですので、気楽に聞いていてもいい時間みたいなものをつくるようにしましょう。上手な先生ほど、こういう「緩める時間」の入れ方がうまく、よく笑いが起きてた印象です。

ただ、間違ってはいけないのは、人気取りのようにただ楽しませているだけではダメです。

あくまで、集中するべきところと力を抜くところとの緩急をつけるために入れるものですから、授業と全く関係のないことで無駄に時間を使うような雑談は不適切です。

授業の流れで、できればその単元に関わるような話で膨らませていくのが理想ですね。

 

発問の仕方にこだわる

発問は必ずすること

発問とは、授業中に教師が行う意図的な問いかけのことです。授業を構成する上で、これは絶対に必要な要素です。

生徒の理解度を見るため、より考えさせるため、新しい単元へ向けて興味を向かせるためなど、いろんな意味合いがあると思います。授業のどこで何を問うのか、しっかり考えましょう。

 

発問には種類がある

発問には大きく3つのパターンがあると考えています。

  • 一問一答
  • 理由・説明
  • 考察的質問

一問一答」は、イエスノーで回答できたり、用語で答えられるものです。重要語句など必要な内容をしっかり理解できているかを確認することに適しています。

理由・説明」は、同じく理解度を確認する問いですが、自分の言葉で表現しないといけないので、より理解度を必要とします。頭でわかっていても、言葉にして発することができない場合もあります。なんとなくわかっているという状態ですね。このまま「自分はわかっている」と思い込んでいる生徒は案外多いです。自分の言葉で表すことによって、理解が深まる。

考察的質問」は、特にこれといった答えはなく、問いに対して、自分の意見や感想、考え方を答えさせます。新たな単元へ入るための導入や切り口を変えて子どもたちに考えさせるため有効的です。復習のために必ず答えてほしい内容、考えさせるためにあえて振る難しい質問など 授業のタイミングを考え、適切な発問を用意しましょう。

 

誰に聞く?

座席通り順番に当てていくのか、完全にランダムに当てていくのか…。先生方はどうされていますか?

私の個人的な意見としては、発問内容で分けてた方がいいと考えています。

問題の答え合わせをしているときは、順番に当てた方が全員の理解度を確認できていいと思います。生徒も、どこが回ってくるか予想がつきますし、『ちゃんと正解できていると先生に知っておいてほしい』みたいな感情もくみ取ることができます。逆に、めっちゃ基本的な内容にも関わらず「わかりません」とか言ってくる生徒もいるので、こっちとしてもクラスの学力把握につながります。

次に、考察や説明を必要とする質問のときは、ランダムにしていました。私の場合、誰に当てるかもあらかじめ想定した記憶があります。『この子なら、着眼点が非常に面白い内容が返ってくるかもしれない』など授業案を練る段階でいろいろ授業をイメージしていまたね。たまに、突拍子もない返答が返ってきて、面食らったこともありましたが…(笑)

 

先生のリアクションの重要性

返答のバリエーション

「正解!」とか「そうですね」とかだけの返答で、授業を進める先生がおられます。しかし、せっかく発問して生徒が答えてくれているのに、それは非常にもったいないですね。

例えば、「よく覚えていたね」と回答できたことに対して褒める言葉をもう一言添えるなど返答のバリエーションを用意しておきましょう。

別の言い回しに要約して、正解をより印象付けるのも効果的です。

生徒によっては、言いたいことや方向性はあっているんだけど言葉が上手くつながらず、回答がたどたどしくなってしまうこともあります。そんなときは、正しい答えだったということを本人に伝えた上で、 よりスマートな言い方で言い回しを変え、模範解答として示してあげるとよいでしょう。答えた生徒も正解した喜びとか共感みたいな感情も抱きつつ、「そういう表現をしたらいいのか」という学習の確認にもつながります。

 

間違っても構わない雰囲気

自信のない子は、自分の思う答えがあっても「わかりません」と返事しがちです。

保守的っていうといい方が悪いかもしれませんが、間違いたくないという思いがはたらくのでしょう。

でも、そんな感じを先生がゆるく流してしまうのは よくない空気感が流れると思います。

「わからないか…。では、●●くんはわかる?」みたいな感じで次の生徒を当てにいくと「この先生は、わからないといえば次の生徒へ進める」が一般化されてしまい、授業に積極性が失われます。

ですので、間違っても構わないという空気感を作り上げていくことが大切です。

誰かが間違うことで、クラス全体で正しい理解へ改められることにもありますし、教室の発言自体も活性化につながります。

また、間違いによって授業に笑いが起こることもあります。

先生が芸人さんみたいにキレあるツッコミがくると面白いですよね。その瞬間での頭の回転の速さも大切です。

ただ、言葉選びには細心の注意を払いましょう。

心無い言葉や面白半分のイジリが相手を傷つけることにもなります。先生の発言で、周りの生徒が「そこまでは言ってもいいんだ」と勘違いしてしまうことにもなりかねませんから、返答の瞬間には全神経をつかいましょう。

私も昔は若気の至りで強い言葉を使ってしまい、クレームをいただいたことがあります。ま、時代が違うという言い方もできるかもしれませんが、それでも相手を傷つけることのないよう言葉に気を付けましょう。

 

まとめ

大学で教育課程を受けているときにとある教授がこういうことを言っていました。

「先生は教壇上の芸人であれ」
目の前にいる生徒の興味をこちらに向けさせるために上手く演じる必要がある。

本当にその通りだなと思います。

テンションが低く、暗い顔で授業やっててもつまらないし、生徒もついてこないです。いつも笑顔で「授業って楽しいよねー」って雰囲気で振舞ってくれる先生は、教室を明るい雰囲気にできますし、子どもたちも授業を楽しく感じてくれます。

「塾が楽しくて行きたいって子どもが言ってます」なんて保護者から言われたら最高じゃないですか。私にとってはそれが一番の誉め言葉でした。

どんな発問を投げ、どんな返答をすればいいのか。どう切り返し、どんな助け船を出せば授業をよりよくできるのか。しっかり子どもの様子を伺いながら、授業の雰囲気づくりをしていきましょう。

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